大寒は、ある意味で「終わり」であり、そして「新しい始まり」を準備する時期です

節分までとなる雷の年もクライマックスを迎え、二十四節気の最後となる大寒を迎えました。

大寒は、一年で最も気温が低く、寒さが最高になる時期です。だからこそ、いろいろなことが明るみに出て揺さぶられた雷の一年の「最後の冷たさ」が、自分を出し切り、次の年に芽を出しておく最大のチャンスをあらわしていると言えます。そして、この時期をどう生き抜けるかは、来る新しい年、大地の年・巳年の成長を大きく決定すると言えます。

大寒の冷たさは、単に辱しむのではなく、その冷たさをもってして自分のエネルギーをシャープに調える時期になります。

例えば、神社に裸や素足で参詣する寒参り,寒詣,あるいは参籠,禊祓や水垢離といった苦行,仏教ではその年の罪障を懺悔し、消滅を祈る仏名会。早朝、寒さにうちかって激しい訓練をすることにより,精神的な鍛錬をする「寒稽古」や冷たい水に親しむ「寒修行」のように、自分自身の内面に向き合い内なる力を研ぎ澄ます活動は、身体や心を磨き上げることができる良い機会として古くから行われてきているものです。

新たな年を本格的に迎える立春に向けて自分の内面と外面の両方を見つめ直し、バランスを整え、さらなる成長のための土台を築くことができる貴重でありがたい機会です。

このような自分を磨く機会をえることで心身を整えるための習慣づくりや、過去の経験を振り返る内省、そして未来の目標に向けた計画や準備が整えられて、今年のエネルギーを終わらせ、来るエネルギーの新しい始まりに向かって望める状態になっていくのです。

そして、大寒は「寒の水」や「大寒卵」といった豊かな食文化を与えてくれます。寒の水は清らかで雑菌が増えにくいため、酒や醤油、味噌の作り置きにも最適で、大寒の日に産まれた卵を指す大寒卵は栄養価が高く、健康や金運などの運氣を呼び込む縁起物とされていて、この時期に味わわれる食べ物は、氣の力をおこさせ、来る年への準備を強化してくれます。

の時期には、自分の「最後の不解」を放して、身体をしっかり再構築するための時間を作ることが重要になります。例えば、記録をつけて、自分の生活リズムを追求することで、何を手放していくのかを明らかにして向き合う。さらに、自分の知識や視点を広げる活動もおすすめです。これまでの経験や考え方にとらわれずに新しい分野に触れることで、新たな視点を得られるだけでなく、信頼できる経済的なパートナーや協力者との出会いの可能性が高まっていきます。

このように、大寒の時期を活用して心身を磨き上げ、自分の軸を確立し、次のステージへ向けた準備を進めることが、未来への力強い一歩となります。とても大事な時期です。