小寒は、軸を定め、芽吹きの準備を整える最後の自己鍛錬のときです
あけましておめでとうございます。年明けとともに迎えた小寒は「寒の入り」とも呼ばれ、最も寒い時期に向かう節氣です。
厳しい寒さの中で自然が力を蓄えるように、私たちも自身の軸を定め、未来への土台をしっかりと築き上げ、ここまで培ってきた自分に向き合い、鍛え上げる総仕上げのタイミングです。このあとの本格的な寒さの時期をしっかりと乗り越え、完全にエネルギーが切り替わる節分明けに向けて芽吹きを迎えるための雷の年の最後の仕上げと自己鍛錬を行いましょう。
この時期、今年の雷の特性が重要な役割を果たします。雷は振動や刺激を通じて新たな気づきと活力をもたらします。寒さが最も厳しくなってくる小寒からの時期に、最後の震えと賑わいを起こし、自分の中の停滞を打ち破るエネルギーを活用してください。
寒さでじっとしていたいと思うこの時期に寒稽古などの鍛錬をするのも、そういった意味合いからです。寒の内に身体を鍛えると心身が向上するということを知っていた先人の知恵と経験から繋がれて来ているものですね。
鏡開きをするのも、単に硬くなったお供え餅を割るのではなく、自分の凝り固まった思考グセや、なかなか目を向けられない自分の限界をあえて壊して新しいステージに進むための儀式と捉えたら、どうでしょうか?
一つ一つの古来から受け継がれる行事も、単にマネて行うのではなく、どういう意味合いからなのか?に目を向け、さらに自分で考えてみるなど、さらに深めるとさまざまな気づきがあるのではないかと思います。
小寒の寒さは、内に秘めた力を育てる最適な時期でもあります。この時期の過ごし方が、春の成長の土台となるでしょう。雷のエネルギーで自分を震わせつつも、落ち着いて軸を固め、静と動のバランスを保ちながら準備を整えることが重要になります。
自分の内側を見つめ直し、揺るぎない軸を確立することが大切です。自分の信念や目標に立ち返り、それを深めるために必要な習慣を整えていきましょう。たとえば、日記をつける、瞑想をするなどの内省の時間を増やすことで、直感や本音が鮮明になり、自分らしい方向性が見えてきます。
ビジネスにおいては、完全に風の時代に入った流れを意識し、「柔軟性」をキーワードに進めていきましょう。例えば、新しい発想を形にする準備を整えたり、これまでの取り組みを再評価して改善の余地を探ることが運氣向上に繋がります。また、情報や人脈の整理を行い、軽やかで効率的な動きを意識すると良いでしょう。
この小寒の時期をしっかりと活用し、自らの土台を完成すべく、最後の今年の自己鍛錬にいそしみ、新たなステージに立つための自己の震わせの総仕上げをしましょう。