「雨水」脳に刺激を与えて、思考を今年の望む状態に向けてブラッシュアップしましょう
「雨水」は、降る雪が雨に変わって雪解けが始まるという時期です。現実的には、昨今の異常気象が暑さだけでなく、この寒い時期も同様のようで大雪が各地に大きな被害をもたらしてしまってますね。いま大変な人もおられるかと思いますが、目先だけでなく少し先に目を向けて、少しでもみんなで明るく生きていければと思います。
雨水は天地風水のエネルギー的には、立春に本格的に始まった今年2025年になって一つ目の区切りの節気で初春の後半のはじまりとなります。
まだまだ冬真っただ中な感じですが、この雨水を迎えると、梅や桃の花が芽吹きはじめ、自然は少しずつ春に向かっていることが感じられます。
山や川にあった雪や氷も解け始めると、食物にとっては恵みの雨となり、生命の力強さを強く感じられるのかなと思います。春一番が吹くのもこの頃ですね。
3月3日の桃の節句ですが、ひな人形をこの雨水の時期に飾ると良縁に恵まれると言われています。これは、もともとのひな祭りは流しびなとして人形に厄を移して、川に流していたことが発展したものなので、水が豊かに潤ってくる雪解けの雨水の時期に飾ると良縁がもたらされるとの考えから来たもののようです。
そんな本格的な春への準備の期間のような雨水の時期には、昨年から固まっていた人間関係や自分の知らず知らずに凝り固まっている思考などを少し緩める良い時期と捉えてみるとよいと思います。思考や御縁に自ら刺激を与えて少し違った視点で考えてみる。
そろそろあちらこちらで梅まつりが開催されますが、梅と言えば、学問の神様として祀られている菅原道真公が有名です。あちこちの天満宮でも梅が咲き誇って愛でることができます。
ぜひ、道真公にもあやかりつつ、梅の香りで体内に春を吸い込みながら、春を体内に取り入れるともに、梅の香りで脳に刺激を与えて、思考を今年の望む状態に向けてブラッシュアップに努めてください。ここまでの頑張りを積み重ねてきた成果をしっかりとレビューし、希望の方向に進んでいけるよう、考え方を少し緩めて、どんな状況でも余裕を持ち、しなやかな柔軟性を持ってみましょう。
寒い間、家の中にこもりがちで運動不足ぎみだった人は、あまりおとずれなかったルートで散策してみるのもよいでしょう。それだけでも今年の春に向かって気持ちを前に向け、一歩を踏み出すことになります。梅の芽が見つかるかも知れませんよ。
今年の春に、望む新たなステージへ向けてどんな御縁を望むのか?そのためにしなやかなフットワークと柔軟な思考をもって軽やかに春を駆け抜けられるように、五感を解放し、受け入れ態勢を整える準備期間として過ごす。そんな過ごし方をすることで、素早く駆け抜けていくスピードの速い年のエネルギーに乗れる軽やかさとインスピレーションを育んでいくと、良い御縁にもめぐまれていきます。