2023年の天地風水

2023年 自然氣學では「風」

2023年は、十干が癸(みずのと)、十二支が)卯(う)で、干支は「癸卯(みずのとう)」となります。五行では、十干の癸は「陰の水」、十二支の卯は「陰の木」で、相生(水生木(すいしょうもく))です。

そして2023年は、四緑木星で、自然氣學では「風」の年となります。

東洋思想では、時間は未来から過去へと流れています。人は、川を遡上する魚のように未来へ向かって遡るように生きています。

この年の特徴を一言でいうと、去年までで様々なことが収まり次の物事へ移行していき、新たなものがいくつも生み出され成長していく年となります。

癸は季節で言えば十干の最後で、季節で言えば冬枯れの時で雨や露、霧など、静かで温かい大地を潤す恵みの水を表しています。陽の気は隠れ、陰の気が極まって草木が枯れ果てると見通しが良くなり、測量に適した季節になることから、癸には、はかるという意味が派生します。物を測るには基準となるものが必要なので、法則・筋道という意味も生じます。このようなことから、生命の終わりを意味するとともに、次の新たな生命が成長し始めている状態を表しています。

また卯という漢字は、同じ発音のものを後から当てはめたものです。卯は象形文字で、同形のものを左右対称に置いた象形から同じ価値の物を公平や等分に交換するという意味を表し、貿の原字となりました。また卯の字はボウとも読み、「冒(おかす)」という意味も持ち、春の陽の気を受けて、今まで地中でうごめいていたものが地上に芽を出す、新芽が大地を突き破って出てくる様を表します。一方、茆は茅や茨を表し、これらが茂ると身動きが取れなくなります。

つまり癸卯の年は、天地の法則にのっとり筋道を立てて物事にあたっていけば繁栄や飛躍に繋がりますが、それに反すれば物事は紛糾し、動乱が増幅する危険性もはらんでいるよといったことを指し示しています。

2023年 四緑の卯年の運氣

四緑には「整う」という意味があり、本来は信用と繁栄を象徴する星ですが、その対局には利己主義でワンマンな面もあります。また、物を遠くまで運ぶという意から船舶や鉄道、航空機、海外との貿易等も表します。

運勢は、立春からパッと変わるのではなく、前年の地球コアの年の行動が次年に繋がっていきます。風の年の癸卯は停滞した世の中に新しい風が吹くことで希望が芽吹き、花開く助走の年へとなっていきます。

2023年の運氣を活かす心がけ

社会全体が大きな成長期に入る風の癸卯の年。この運氣を最大限に生かすためには、今まで蓋をしてきたものを一掃する必要があります。

コロナ禍が始まって3年、世の中は大きく変わりました。紛争が起き、気候変動も大きくなっていくなかで、世の中的にも過去を振り返り、新しいやり方を模索していくという流れが起きているのですが、ただ単純に新しくするだけでは通用しません。

新たな挑戦をしたり、今まで何とかしなければと思っていたことを整えて前に進むこと。またその際には、筋道が通っているかどうかと、誰と組むかが重要になってきます。ただ流されるままに変わるのではなく、各々が変わる意味を理解し、意見を持ち、話し合って筋道を通していくことが大切になっていきます。

風は、地上を離れた天空にあるものを司ります。そのため通信や情報、インターネット等には追い風が吹く傾向があります。人間関係でもスムーズなレスポンスや交流が持てる人に人気が集中するでしょう。この年は自分なりの意見を持ったうえで情報収集に努めること、コミュニケーションを大切した意見交換を心がけること、そして迅速な行動とスピーディーさがキーポイントです。気を付けたいのはあらぬ風評被害。あらぬ噂を流されることのないよう。まっすぐに物事に向き合う姿勢で過ごしましょう。

停滞したものにフレッシュな風を吹き込み、成長や活性化を促していく氣運の今年ですが、自分からガンガン向かっていく運氣ではないので、来た風に乗るという姿勢がプラスとなります。とはいえ、いつも同じ場所に引きこもっていたら、風に乗ることもできません。自ら風の吹きそうな場所に行く、ということが大事です。委ねるのはそのあとです。うまくいかないことが起こったとしても、心配しすぎることはないでしょう。おそらくはその先に、停滞していることよりももっといい結果が待ち受けています。

交渉や契約ごとがうまくいく年で、パートナーシップが多様化するなか、従来の婚姻関係にこだわる人は以前より減っているように思いますが、今年は結婚に前向きな動きになる人も多くなりますので、その風をうけることもよいでしょう。

2023年は経済を回していくということに金運の成長点があります。自分が応援したいもの、良いものにお金を使っていく。そこを基本姿勢にしておくと、巡り巡っていい金運を呼び込むことができそうです。

「金箔金(きんぱくきん)」という言葉がありますが、これは金箔に使われる微量の金を意味します。他者を引き立てますが、そのままでは自身は薄っぺらいまま。しかし本来は、まごうことなき金であり、素晴らしい資質を核に持っているのだから、実力を養うべく己を磨くことが成功につながるという意味です。

昨年に引き続き、金箔金が巡る今年も、その精神を忘れずに自分の個性や本質をとらえ、活かすことを心がけ、試練があっても克己心で進んでいきましょう。

2023年 行動指針

2023年のスタートはシンカしたコロナや新たなウィルスにはあらためて注意が大切になります。あわせて、台風などの風に関する災害や地震にも要注意の年回りです。

これまで積み重ねてきた自身の力が試される年でもあるため、最後まで諦めずに希望を持ち続けることが道を開く鍵になっていきます。ただし、やりすぎは禁物です。適度な水は木を育むが、水のやりすぎは根腐れを起こします。今年は無理をしすぎず、頑張りすぎず、ほどほどであることが肝心と心得ましょう。今まで尽くしてきた人事を信じ、おおらかな気持ちで天命を待つのも大切となります。

また地球コアの年を引き継ぎ、自分で選び結んでいく意志をコアに持った上で周囲と交流を活発にしていくことが大切です。自分の意見を相手に押し付けたり、自分の定規で相手を図ることなく、ともに成長をしていけるか?というレッスンを地球から与えられ、私たち一人ひとりが新しい時代に何を産みだし、広めていくのかが問われていると言えるでしょう。

個人診断

2023年、ここから始まるパワフルなワークライフを心豊かに生きるため、一人ひとりのキャラクタータイプにもとづいた個人診断をご提供しています。キャラクタータイプ診断をされた方も、これからの方も、ぜひご連絡ください。

ご連絡はこちらから ⇒ メールフォーム