朝晩の風が変わる「白露」、夏をくくり五感で季節を感じましょう

白露を迎えました。この時期は朝夕の大気が冷えるようになり、草や木の葉に朝露がつき、それが白い粒のように見えることから白露と呼ばれるようになったとされています。
現実的にも、関東は台風の影響で大雨の日となりましたが、昨日までセミが鳴いていたのが、今日は気温が昨日より10℃ほども低く、誰もがエネルギーの変わり目が大きく感じられる日となりました。

台風一過でまた暑くなるようですが、少しは暑さも和らぎ、秋の味覚で店頭がにぎわう時期となりますね。

白露のあとすぐの翌日9月9日は五節句の一つである重陽の節句を迎えます。別名菊の節句とも言われ、菊の花を用いて邪気を払い、無病息災や子孫繁栄を願う節句。実際には菊の花が見ごろは来月中旬くらいになりますが、少し先取りして、菊の花びらを浮かべた菊酒や、菊をかたどった和菓子にお茶を添えたりしてみてはいかがでしょうか。菊の香りで私たちが本来持つ繊細な季節感を呼び覚ましてみてください。

最近は夏が長くなっていますが、白露と重陽の節句を境に、夏をくくり、本格的な秋に向けて、自分を見つめなおし、マインドシフトに向けた時間をとってみてください。

次の二十四節気は秋分です。ここまでの「陽」の時期を振りかえり、これから始まる今年度の後半「陰」の時期をどう充実したものにできるか鍵となるのがこの秋分までの日々となります。
それらに思いをはせながら、ますます夜長となっていくこの時期を心豊かにすごしましょう。