初夏の始まりを知らせる「小満」
暦の上での夏(立夏)からひと節気が過ぎ、これからくる夏を感じはじめるようになるこの時期は、日ごとに上昇する気温に合わせ、あらゆる生命がぐんぐん成長し、天地に生気が満ちる様子から「小満」と呼ばれます。
昨年の秋に蒔いた麦の穂が育ち、この時期に収穫に向けてひと安心することから、小さな満足で「小満」となったともいわれています。
実際、太陽の光がいっそうと強まってきているのを肌で感じ始め、今年はなんと真夏日まで記録されるような暑さとなり、そうかと思えば10℃以上も低くなったりと、季節の移り変わりの急激さも話題になるようになってきました。
この時期は、田植えの準備を始める頃でもあり、樹々の葉はどんどん青葉の色を深めていきます。小満を過ぎれば、本格的な梅雨を経て暑い夏に向かっていきます。その梅雨の前の晴れているうちに、この時期にしかできないことや、夏の準備をしておきましょう。
作業的なことだけでなく、梅雨に入る前までの束の間のこの時期、清々しく過ごせる気持ちの良い時期に、自分は天に向かってイキイキと過ごすことができているか?伸び伸びと手足を未来に向かって伸ばせているか?
ぜひ、昨年の秋からの振り返りをしつつ、今年の秋の収穫に向けて今年の成長を見すえて、梅雨を超え真夏日に耐えられる元気と素直さをリチャージしておきましょう。