2020年の天地風水診断
2020年は、十干が庚(かのえ)、十二支が子(ね)で、干支は「庚子(かのえね)」となります。五行では、十干の庚は「陽の金」、十二支の子は「陽の水」で、相生(金生水)です。
そして2020年は、七赤金星で、自然氣學では「澤」の年となります。
東洋思想では、時間は未来から過去へと流れています。人は、川を遡上する魚のように未来へ向かって遡るように生きています。
この年の特徴を一言でいうと、一つの時代が終わり、新しい時代の幕開け、終わりの始まりの年となります。今年は昨年までにしっかりと自分の中の不動心をもちイノベーションをし終え、これまでとは異なる新たな視点、思考で物事をはじめ人を活かし、豊かにすることがポイントとなってくる年となり、繁栄の始まりのために更新することが大切ということとなります。
澤の年の中心のテーマは、「兌為沢(だいたく)」。兌は悦ぶ、悦ばすという「悦」。兌(だ)自体に意味は、沢(澤)とか、少女とか、口の意味がありますが、基本的には、人と話すことなので、コミュニケーション、楽しいとか、快楽の意味もあります。
しかし、喋りすぎれば「口は災いの元」で、結局は嫌われやすくなってしまったり、快楽を求めて行動しやすいので、欲求不満になりやすく、愚痴や不満も多くなりやすいので要注意。なぜなら兌には欠損の意味があり、快楽を求めての行動は、短期的には満足出来ても、また次の快楽を求めるので、常に不満足を生み出し続けることになるからです。
精神的な解脱の脱と物質的な快楽の悦の二通りのはたらきを踏まえて、言葉の力や口にするもので人を喜ばせ、人に豊かさを与えたり、与えてもらうことが要となる年と心得、酒色と無駄使いを制して、気品のある会話により家庭や会社の繁栄と社会の発展に貢献することで夢をかなえることができる氣になります。
昨年は山の年だったのですが、この山の年に自分の不動心というかコアをしっかりと見据え、自分の中でのイノベーションを起こしてこなかった人はいろいろな情報に惑いやすくもなり、流されてしまう人も多くなるでしょう。
いろんな意味で終わりの始まりですからこれまでの価値観ががらりと変わる大転換の年となり、今までいいとされてきたものや通用してきたものが、そうではなくなります。
七赤金星という星から見れば、金という文字が入っている通り、七赤金星は金属、そしてダイヤモンドなどをはじめとする華やかな宝飾品を表しますので、経済、贅沢品、趣味、お祭り、おしゃべりなどを司り、季節は星の巡りの中では秋に位置しますので、収穫・実りなどの意味が転じてお金そのものを表しています。
ということは、経済に大きな動きがあるということ。そして昨年の地の年から風が動いてきて流れ始めているので、お金の稼ぎ方の概念が変わっていくということも考えられます。
社会のありかたそのものが、徹底的かつ強制的にまるごと変わっていくほどの大きな出来事がおこるかもしれない年となっていきます。
新型コロナは、このような背景もあり次の時代への改革の始まりを示しているように思えます。